2012年9月3日月曜日

赤い季節トークショー&ライブ.THE GOLDEN WET FINGERS@梅田クアトロ②.8月28日(火)

付けば、8月も終わってしまいました。
しかし、西瓜はまだまだほどよく熟れており、美味しくいただいては、残った種を綺麗にざるのなかで洗い、天日で乾かし、大きさ・形・厚みで細かく分類したあと、スマートフォンのケースに髑髏になるように整然とデコる。という内職をずっとずっとしております。
これが案外むずかしく、なぜなら、西瓜の種というのは扁平な形をしているようで実はゆるやかな丸みを帯びているので、なかなか安定しちゃあくれないのです。
ですから、きちっと思ったとおりに貼り付けるべく、種の背面を肥後守でうすーく削って水平にする、当然すべての種の厚みが均一になるように。さもなくば返品されてしまい、大量の種を草間彌生がごとく身にまとって、しくしく涙を流していると、あらあらその涙が種の発芽をうながして周り一面西瓜畑になってしまいました。

と、すっかり東京の暑気の残り香にやられ、ゲリラ豪雨にやられ、地方のライブの熱さをtwitterで又聞きし歯噛みし、といった今日でありますが、そんな連戦連敗のわたくしも、たった5日前は天下の台所・大坂に降り立ち、チバユウスケ・中村達也・イマイアキノブという奇跡の編成・THE GOLDEN WET FINGERSを目の前に興奮していたのでありました。

そんなGWFのレポートはこちら。「赤い季節トークショー&ライブ.THE GOLDEN WET FINGERS@梅田クアトロ①.8月28日(火)

ソロ音源についてはこちら。「SNAKE ON THE BEACH.DEAR ROCKERS.レビュー」


チバユウスケ、ソロ。
あの声と打ち込みドラムの親和性の高さ!



くつになっても可愛らしいちわきまゆみさんを司会に据えて、梅田クラブクアトロの決して大きくないステージ上、監督・能野哲彦氏(キャスケットが似合う、ただちょっと手持ち無沙汰のような。笑)を中心に、向かって左に出演者の新居延遼明くん、右に村上淳さんという配置でもってトークショー、スタート。

といっても、そこまでが随分長く、われわれ観客は映画「赤い季節」の特別映像なるものを左右二つのスクリーンにてしばらく凝視していました。
いや、正しくは、映像に重なるチバユウスケのソロ楽曲に、エクスクラメーションマークがえんえんわきでていた、と言ったほうがいいでしょう、驚き、歓喜し、陶酔し、「まるでこれは、マドンナがやったって。BECKがやったって。いやPerfumeがやったって。」と狼狽しつつ、最終的にあの薄い胸に大量のチップを押し込みたくなる、そんな気分で口をあけて(しまらなかった)、かつて彼がThee Michelle Gun Elephantというロックバンドをやっていたことを、別の宇宙の話のように思わざるを得ませんでした。

特に打ち込まれたドラムと彼の相性のよさに呆然。既に2011年3月号の「音楽と人」で、ソロ楽曲はドラムが打ち込みということは明らかになっていましたが、やはり驚き、かっこいいことにもう一回驚き。
爪がこーんなに長くてカラフルでキティちゃんとかくっついててキミたちそれでパンツとか穿けるわけ?といった風情のギャルが店番してるショップでしばしばドンツードンツー派手な低音が流れてきますが、そこで今回の曲かけても全然いけんじゃん?! むしろ洒落乙!! というぐらい、いや渋谷109でチバユウスケの声が聴けたら、その日が本当に日本にパンクが定着した日となりますね。

もちろん、ピアノをぽーんと鳴らすような"切なげないつものチバユウスケ"っぽい楽曲も何曲か聴こえてきました。
しかし、ロマンチックな要素の排除された、実験的な楽曲の面白さが際立って胸に響き踊りまくりたくなる衝動が。アルバム、10月10日発売ということで大変楽しみであります。



ークショーについては、映画の深い話よりも、スニーカーの素敵な俳優・村上淳さんの小粋で洒脱な話術に翻弄されっぱなし、さすが大阪出身。
途中、中村達也氏がちわきさんに呼び込まれた際の掛け合いなんかはまるで芸人、あの、質問なんですが、オオサカの方ってみんな自然とああなっていくものなんでしょうか?笑 東京生まれ東京育ち(それどころかワタクシ寅さんの台詞をそのまま言えます。)にとって、あの流れるようなテンドンは、異文化そのものでありました。

映画の話題で強調されていたのは、「赤い季節」が初出演となった新居延遼明くんの美しさについて。
北海道出身、19歳。という酒と煙草を思わず取り落としそうになるプロフィルを持っている上に、ステージ上、なかなか客席を見ることもできず、やや上ずった声で話す痩せた男の子。そりゃあ、悪いオトナたちの琴線に触れてしまうよね、やだなあもう、応援したくなっちゃうなあ。とたぶん会場にいた一定年齢以上の方が思ったはずです。

あとは、出演者のひとり・風吹ジュンさんがきれいできれいで・・・昔はお世話になりましたよねえ・・・・・・という、ちょっとエロっぽい話にふれると「もうっ男子は~」となるちわきまゆみさん、たまんねえぜ。
能野監督も、村上淳さん演じる殺し屋が、風吹ジュンさん演じる女性を「ほんっとひっどいやつだなあ!(ちわきさん談)」というくらいゴリゴリに傷めつけるシーンを、「いや・・・あれは唯一のラブシーンのつもりで撮ったんだけどね」とおっしゃってましたから、男子諸君は期待していいのではないでしょうか。


ということで2回に分けましたが、「赤い季節トークショー&ライブ@梅田クラブクアトロ」については以上ということにいたします。
トークショー部分の記憶が曖昧で(すっかりチバソロに惑わされていた頭で観ていたので)申し訳ありません。
能野さんと同じ時代を生き、同じ映画を観てきたような人なら楽しめそうな映画だなと感じましたよ。



BGM
Sun Ra Arkestra live at Montreux 1976(土星人の頭がオカしいのではなく、とっくに地球人の脳みそがとっくに乾いているだけ。)
Space Is The Place [Sun Ra Film 1974]("お"のつかないほうのカルト。まったく意味がわからなくて気持ちいい)
③伊集院光 深夜の馬鹿力 2007年6月11日

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