2012年9月18日火曜日

ZAZEN BOYS.すとーりーず.レビュー

の1週間に起こったすべての香ばしい出来事に、盛大な拍手を。
新聞紙上も、インターネットも、わたくしごとも。世界が、身の回りが、一気に沸騰したおかげで気分は一分ごとに入れ替わるという、ジェットコースター。それが1週間続くなんて誰の復活祭をしているんだろうか我々は。(わたしよりずっと鮮やかに熱されたひとも多いようで何よりです)

 そのなかでも格別キマった出来事を、ここに書けないのは非常に残念なのですが(ただし、うまくキーパンチすればほとんど全てを把握することができるという当然かつ恐々たる事実。)、ひさびさに慈悲以外すべての感情がないまぜになり、手先がしびれ、品性はとうの彼方に失われ、ああ、サディストはこうやって生まれるのでしょうよ、エビング博士。同時にマゾヒストもね。と、スマフォごしに途方に暮れるなどという贅沢な現実体験をいたしました。ふー。忘れっぽくてよかった。あのままキマりつづけたら、もうEXILEも少女時代も聴けなくなっちゃう。ニルヴァーナしか入ってないi-Podなんてあたしイヤ!(i-Pod持っていないですが。)


 という、興奮しまくりの1週間をつないでいたのはZAZEN BOYSの新譜『すとーりーず』。うわー、イヤホンが皮膚の一部になるとこだったわっぶねー。といった声がすでに20000件ほど届いているのですけれど、わたしも全く同意です。


ZAZEN BOYS 『すとーりーず』  

LP版のジャケットは背景が黄色

感想はいらない。解説がほしい。どうしてこんなリズムが存在するのか。◆驚きしかない。とどのつまり、もしかして向井秀徳はエスパーだったりして。きてほしいところで絶対に入る音。◆34分26秒でひとつのダンスミュージックは永遠にきもちよくって、たぶん2062年の中学生が聴いてもあたらしい衝撃。そんときはポテトサラダっていう料理はなくなってるかもね。なんていうつまんない賛辞を言っている場合じゃない、まずはイヤホンを外す方法を考えないと。正確に鳴るすべての楽器。だけどエモーショナルな向井の声。天災も戦争寸前の白日もどうでもいいほどに放っておかれた純度の高い音楽の前でひとは等しく無力であります。


ZAZEN BOYS
すとーりーず

1. サイボーグのオバケ 2. ポテトサラダ 3. はあとぶれいく 4. 破裂音の朝 5. 電球
 6. 気がつけばミッドナイト
7. 暗黒屋 8. サンドペーパーざらざら 9. 泥沼 10. すとーりーず 11. 天狗
MSAL-015 / DQC-964 定価 ¥2,500(税込)
販売/BounDEE by SSNW


***

 書くことのできる香ばしい出来事、には、たとえばカメラマンの新保さんの発言「世の中には2種類の人間がいる。ミッシェルを見た人間と見たことがない人間だ」(うろ覚え)を発端とした軽い炎上とか(見た、を、撮ったに置き換えると、びっくりするほど"わたしたち"には関係のない穏やかな言葉になります。きっと彼にとって見ることと撮ることは同義なのでしょう。必要だったのは、配慮ではなく大衆とのストーリーの共有ですね。)、反日デモとか。今週末、新大久保にいくのですが、やっぱりチャイナタウンにしようかな。という気分であります。

(追記)
っかり忘れていたこと。
ZAZEN BOYSは川崎BAY CAMPの大トリで、それを間近に見てしまったわたしは、14時間も踊り狂った後だというのに、おしゃべりを2時間やめることができなかったのでした。
一緒に行った増子(仮名)は、眠かったろう・疲れていただろうにもかかわらず辛抱強くわたしの話(「さっぽろいっちばんみそら~めん♪はさあ、どこがだしてんの?日清?日清? え?わかんない? じゃあさ、あ~かいきつねとみどりのた~ぬき♪は? まるちゃん?」「渋谷のフレッシュネスで、男の子二人が話してたんだけどさ、ひとりがすっげえ重たい感じで、オレ、あいつのこと世界一愛してたのに。って言ってんのよ。まー、よくある別れ話でさ、結婚も考えて同棲までしてたのに、彼女が出会い系に登録してたと。それが彼氏、許せなかったと。でもさ、会話の半分がさ、あいつのこと世界一愛してたのに。って台詞なわけ(笑)。なんだよもう、未練がましいなあかわいいなあって思いながら、わたし、サルサバーガー食べてたんだけど、聞き役の男の子のほうはさ、KOOLかなんか吸いながら、へえ~・ふ~ん・はあ~の3つだけでかわしてんだ(笑)。ちゃんと聞いてやれよ(笑)。やっぱ女の子の恋バナとは違うんだよね、男の子は。で、おんなじ話を10回ぐらいリピートしてんの聞いてるうちに、金髪のバンギャっぽい女の子が隣でジンジャーエールぶちまけて(笑)、わたしの足びっちゃびちゃに甘くなっちゃった。でも、その男の子は騒ぎに見向きもしないで、愛してたのに~って言ってたよ(笑)」みたいな話)を聞きつづけ、あまつさえお金も貸してくれて(財布をスられてしまったので…。前回の記事参照)、やっぱり持つべきものは友人だなあ。と、ぶん殴られそうなことを考えていました。

 朝の工業地帯にまったく似合わないZAZEN BOYSは、CDよりもすてきなグルーブで新曲を披露し去っていきました。ほとんど誰も手を突き上げない、フェスの終わり。それぞれが好きなリズムを抽出して踊るために、まったくそろわない群衆。
MAN WITH A MISSIONとは正反対のひとかたまりが、暑い夏の終わりを感じていました。そして、すばらしい秋が来ることを、わたしはこっそりとうっとりと願っているのでした。

BGM
Britney Spears - Toxic(合法ドラッグというのはこういうのを言う。)
RIP SLYME - 熱帯夜(これも。PVも最高。)

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